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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第87章 *懐刀インパクト*





バウル『...』


リリア『気に入らねぇか?あの女が』


バウル『黒兎に関わらず人間どもはみな気に入りません。それに、黒兎には他者を操り使役する力があるとのこと。我々のことも操り、内部崩壊させてくる可能性は十分にあります』


リリア『んなもんあいつらに現を抜かして破滅した連中が、せめてもの言い訳に作ったガセだろ。それに、あのへなちょこ女が他人を操るなんて芸当、出来るように見えんのか?』


バウル『..いえ』







リンリンリンリン..♪


『!!わわっ、小さい妖精さんたちが、いっぱい..』


どこかに隠れていたのか、次々と小さな妖精が現れ、レイラの周りをくるくると飛行し始めた


シャラシャラシャラ♪


『え、なに?ごめん、妖精さんの言葉、分かんないの』


リリア『"助けてくれてありがとう"だってよ』


成り行きを見守っていたリリアが間に割って入り通訳してやると、レイラは嬉しそうに微笑んだ


『んふふ..妖精さんたちが無事で良かった』



リンリンリン♪

シャラシャラシャラ♪




『わっ..んへへ、くすぐったいよ』


妖精に頬ずりされたり小さな手で頭を撫でられ、くすぐったさに身をよじりながら戯れていると、一部の妖精たちがリリアに何かを伝えようとリンリンと喋りだした


リリア『この先に..そうか、わかった。心配するな、すぐに追い払ってやる。お前たちは隠れていろ』


リリアの言葉に頷くと、妖精たちは羽を震わせ緑色の優しい光の粒を生み出すと、レイラたちの頭上から降り注いだ


すると、リリアとの戦闘や銀の梟との戦闘で傷ついた全員の傷を次々と癒やしていった


シルバー『傷が癒えていく..この光は一体?』


バウル『ピクシーたちの祝福だ。奴らは普段、人間と見れば近寄りもしないが..よっぽど"銀の梟"を早く追い払ってほしいのだろう』


セベク『彼らの期待に添えるよう、努力します』


バウル『(だが、あのピクシーたちがああまで友好的な態度を取るとは。それほどあの女に心許しているというのか)』


『んふふ..ごめんね、私達もう行かないと』


リンリンリン♪


『ん、なぁに?』


ポンッ!


『これって..』




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