第86章 *救出プロセス*
シルバー『許せ、セベク!』
セベク『ぐはっ!!??』
一瞬の隙をついた一撃がセベクの体を吹き飛ばした。その衝撃でセベクの脳裏に、レイラと同様に現実の世界での記憶が蘇える
セベク『ぐっ..!?な、なんだこの記憶..は..!マレウス様が..そんな、まさかっ..?』
シルバー『!思い出したか、セベク』
セベク『シルバー、これは一体どういうことだ?何が起こっている..っ?』
シルバー『今は説明している暇はない、立て!』
マレウス『っ、しかし..』
マレウス『ああ..セベク、お前も"醒めて"しまったのか、残念だ。甘い眠りに身を委ねていればずっと幸せな時間を味わっていられたのに。
もう一度眠らせてやろう..今度は、もっと深く!』
緑の炎がマレウスを包み、オーバーブロットの姿へと変容させる。手をかざすと、部屋の至るところから黒いインクの海のようなものが広がり始めた
セベク『あ、あ..マレウス様..っ!』
グリム『ふなっ!?ミッキーの部屋にいた黒いグジュグジュがまた出てきたんだゾ!』
『!!ミッキー..?ユウ、ミッキーに会ったの?ねぇ!』
ユウ『わわわっ!お、落ち着いて。後で説明してあげるから、今はあの黒いのに捕まらないようにしないと!』
シルバー『武器を取れ、セベク!』
セベク『くっ..!』
『..これ、嫌い..私も、戦う』
4人の魔法が足元の黒い海を晴らしていく。しかし何度払っても次々と湧き上がり、容赦なくレイラたちの腕や足に絡みついてきた
『ぅぅ..気持ち悪い。触んないで!』
シルバー『レイラ!..はあっ!!』
バシュっと足に触れるモヤをシルバーの魔法が吹き飛ばす。払った衝撃でレイラはバランスを崩すも、逞しい腕がしっかりとその体を受け止める
シルバー『大丈夫か!?』
『ん..ありがと、オーロラさん』
ユウ『ぎゃあああ!触るなアホ〜!!』
『!ユウを、離して!!』
ユウ『っとと、あ、あ"り"がどぉぉぉ〜(泣)』