第85章 *送別スタート!*
シルバー『はじ..まり?』
マレウス『クク..そう。お前たちは今日、新しく生まれ直す。家族、友..何もかもを失わずに済む、悲しみのない世界に!』
天へと手を掲げるとキラキラと光る魔力が集まり始め、強大な圧が周囲を纏い始める
『なに、してるの..?』
ユウ『ちょっと待って。なんか、嫌な予感がするんだけど』
学園長『ドラコニアくん!?何をするつもりです!?』
グリム『ふなっ!?全身の毛がゾワゾワするんだゾ!』
『ツノ太郎..?』
[..あぁ、なんだか楽しそうな予か..待っテ、これハ..]
ビー!!ビー!!ビー!!
オルト『半径10m圏内にプロット濃度の急速な上昇を感知。緊急魔法災害警報を発令。早期避難、及び予防措置を推奨します』
鳴り響くけたたましい音にオルトは急いで目の前に電子パネルを開き、ある数値に目を通すとプログラムされた声色で異常事態を起きていることを告げた
学園長『災害魔法、ですって!?くっ..総員、攻撃魔法の使用を許可!ドラコニアくんを止めなさい!』
クロウリーの焦りに満ちた声に、マレウスを除く寮長たちを筆頭に全員マジカルペンを構えると、半分訳も分からないまま目の前のマレウスへと攻撃を仕掛けた
『っ、きゃっ!!』
ユウ『あっぶな!』
エース『ユウ!レイラを連れて向こうに行くぞ!』
デュース『お前たちのことは俺達が守る!だから急げ!』
ユウ『わ、分かった!』
戦いの激しさに巻き込まれかけるユウたちを見かねて、エースとデュースは二人で盾になりながら、比較的安全な隅の方へと避難した
『げほっ、げほっ..!ぅ"っ、ぅぅ..』
ユウ『レイラ!』
えずく体を抱きしめ、ユウは二人に守られながら涼しい顔で生徒や教師たちからの猛攻を払い除けるマレウスを疑問の瞳で見つめていた
ユウ『(ツノ太郎、一体どうしちゃったの?)』