第10章 *決起ルーキーズ!*
リドル『フン、五秒もかからなかったね。その程度の実力で、よくボクに挑もうと思ったものだ。恥ずかしくないの?やっぱりルールを破るやつは、何をやってもダメ。お母様の言うとおりだ』
デュース『くっ...確かに、ルールは守るべきだ。でも無茶苦茶なルールを人に押し付けるのはただの横暴だ!』
リドル『ハァ?ルールを破れば罰がある。そして、この寮ではボクがルールだ。だから、ボクが決めたルールに従えない奴は、首をはねられたって文句は言えないんだよ!』
『ルールだからって何をしても良い訳じゃないでしょ』
ユウ『そんなのは間違ってるよ』
リドル『間違いかどうかも、ボクが決めることだ!そんな簡単なルールにも従えないなんて、キミは一体どんな教育を受けてきたの?どうせ大した魔法も使えない親から生まれて、この学園に入るまで録な教育も受けられなかったんだろ。実に不憫だ』
完全に見下した発言でユウ達を嘲笑うリドル。五人全員に向けられたものだと知ったレイラはキッと睨みを利かせ怒りを露にした
デュース『テメェ...!』
エース『ふざっっっっけんなよ!!』
遂にリドルの発言に耐えきれなかったエースは、リドルの目の前に迫り、バキッ!!と豪快な音を響かせその頬を殴り飛ばした
『『リドルくん!?/リドル!?』』
傍らで見守っていたケイト達が驚愕の声をあげ、クロウリーや他の寮生も驚く中、
『ナイスパンチ、エース👍』
グリム『右ストレートが綺麗に顔面に決まったんだゾ!』
約2名喜びに声をあげていた
エース『あー、もういい。寮長とか、決闘とか、どうでもいいわ』
リドル『痛...え?ボク、殴られた?』
痛む頬に手を当て、信じられないと言わんばかりの表情でエースを見上げる
エース『子供は親のトロフィーじゃねーし、子供のデキが親の価値を決めるわけでもないでしょ。お前がそんなクソ野郎なのは親のせいでもなんでもねーって、たった今よ~く分かったわ!
この学園に来てから1年、お前の横暴さを注意してくれるダチの1人も作れなかった、てめーのせいだ!』