第84章 *ディアソムニア寮編〜深淵の支配者〜悶々アウェイク*
〔レイラ〕
気分が悪い
色んなことで胸の奥がモヤモヤして頭がズキズキする
9月になったら3年のみんなとはもう会えない
お喋りして抱き締められたり撫でてもらったり、それから..気持ちいいこともしてくれなくなる
モヤモヤとズキズキのせいで朝の授業でも怖い顔になってたのか、先生に心配されちゃった
クルーウェル『..何かあったのか?』
不安そうな顔でほっぺを触ってくれた手はあったかくて気持ちよかったけど、モヤモヤは続いたままだった
『..ううん、大丈夫。ごめん』
ナイトレイブンカレッジ・大食堂
『....』
お昼になって5人でご飯を食べてたら、エペルとジャックも来てみんなで食べることになった
すごく嬉しい。でもどうしても頭の中で3年のみんなと会えなくなることが残ってて、あんまりご飯の味が分からなかった
それに..
『『『ミッキー?』』』
ジャック『誰だ?それ』
グリム『夜中、オレ様たちの部屋の鏡に現れるやつなんだゾ。でも、そいつの姿はユウにしか見えねえ。オレ様が鏡を見ても何も映ってなかったんだゾ!』
お部屋の鏡に出てきたユウにしか見えない"ミッキー"
私は寝てたから分からなかったけど、ユウが自分を起こしてミッキーを見せてくれたけど、何もなかったって朝グリムが教えてくれた
でもユウはゴーストカメラで撮れたよって嬉しそうにみんなに見せる。ちょっとだけ見てみると、そこには大きくて丸い黒い耳のどこかのキャラクターみたいなネズミ(?)さんが写ってた
この人がユウを..
オルト『ねぇ、みんなで調査をしてみない?』
グリム『調査?』
オルト『魔獣、異世界人、ヒューマノイド、ヒト属、獣人属..僕たちってみんな条件がバラバラだよね。つまり、僕たちが同じ行動をするだけで、違う条件で仮説を検証することになる。だから、ミッキーとコネクトする"特定の条件"を探るには持ってこいだと思うんだよ!』