第83章 *閑話カームデイ12 〜クルーウェル・一部クロウリー〜*
あれから3日4日と日が過ぎていき、あっという間に最後の7日目の日がやってきた
『先生、お疲れだ』
クルーウェル『今度のテスト、サイエンス部の提出書類、その他諸々..あぁ、頭が痛い』
ソファに寝そべりレイラの膝に頭を乗せながら、普段の彼からは想像もできないほどのだらけ具合を見せていた
甘える姿は決して人に見せないクルーウェルがここまでの姿を見せている時点で、レイラに気がありますと体で表しているようなものだった
これくらいはっきり態度に出さない(キスというはっきりした態度はとったが)と答えが出てこないだろうと思い、休憩がてら膝枕を要求したクルーウェルだったが、レイラは目を細めて髪を撫でて来るだけだった
クルーウェル『レイラ』
『ん?』
クルーウェル『今日が宿題の〆切だ。何か答えは出たのか?』
『ん〜..』
首を傾げながら唸るだけで答えは一向に出る様子はない。段々と我慢できなくなってきたクルーウェルは、腰に腕を回すと腹に顔を埋めてグリグリと額を押し付けた
『わ..先生、今日は甘えん坊さんだ。んふふ、可愛い』
クルーウェル『何故伝わらない..何故分からないんだ』
『先生?』
純真な深紅の瞳が心配そうに見下ろす。もう我慢できないと大きなため息をつくと、上半身を起こして目の前の柔らかい唇に噛み付くようにキスをした
『んっ!!んぅぅ..っ、ぁ..//』
後頭部を押さえられ角度を変えて何度も口付けられる。息苦しさにモノトーンのシャツを掴むと、その手を取られ優しく指で擦られる
『ん、ふぅ..はぁ..せん、せ..//』
クルーウェル『もういい、優しい飼い主が教えてやる。何故、お前にキスをしたのか。何故こんなにもお前に優しくしているのか』
『ぇ..』
クルーウェル『好きだからだ。お前が愛おしくて仕方ない。だからキスをしたんだ。早く気づけ、この鈍感子兎』
『ぁ、えと..先生が、私を..好き?』
クルーウェル『そうだ』
『そ、か..先生が、私を..んふ、んふふ..』
クルーウェル『なんだ急に笑いだして』
『んふふ、だって..
やっと言ってくれたなぁって』
クルーウェル『.....は?』