第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*
『むぐ..』
ユウ『レイラって、ケーキとか甘いものはいっぱい食べるよね。どこにそれだけ入ってるの』
『胃』
エース『wwwいや間違ってねーけどさ』
デュース『だが、それだけ美味そうに食ってると、見てるこっちも気持ちがいいな。クローバー先輩も喜ぶだろう』
『だって美味しい。それに、味も全部違うから飽きない』
ひたすらに目の前のケーキやタルトなどを食べていく。一つ一つは小さく切り分けられているが、それでもかなりの量になっていた
エース『それで太んねーのが不思議』
ユウ『まあ確かに』
デュース『口についてるぞ。とってやるから動くなよ』
『ん...』
口端についたケーキを指でとると、それを当たり前のように口に入れる。もはやレイラの前では、こういうやり取りが日常茶飯事となっていて、4人の感覚が若干バグってきていた
エース『そういやさ、オンボロ寮の修繕工事、今どんな感じだった?』
ユウ『昨日見てきた感じだと大分できてたなぁ。後は屋根とか中の家具とかだけだから、そろそろ完成かもね』
『楽しみ..むぐ..』
デュース『本当によく食べるな』
ユウ『あと、デザインに関わったヴィル先輩によると、ゲストルームっていうのを新しく作られるらしいよ』
エース『へー..ってことは、オレら用の部屋ってこと?』
ユウ『まあ厳密にはお客様と僕たちの交流の場、だからね』
『談話室みたいに広くなってるみたい。できたら二人共来て』
デュース『ああ、勿論だ』
エース『ユウさん、1つお伺いしたいことがあるんですが』
ユウ『なんですかエースさん』
エース『今ポムフィオーレに世話になってるっていうけど、レイラは大丈夫?ほら、またオレらみたいな奴とか増えてたりしねぇ?』
ユウ『それがさ、増えてるんだよ。誰か分かる?あのヴィル先輩とルーク先輩だよ?』
エース『うっっっわ..マジ?あの二人もオチたわけ?ってか、エペルは?』
ユウ『僕の見た限りではまだ、かな。でも彼も気があるみたいだから、時間の問題だと思うよ』
エース『マジかぁ..つか、どんどんライバル増えてくじゃん。あーあ、少し前はオレらだけのレイラだったのに』
ユウ『ほんと、参っちゃうよね』