第4章 *覚醒ストレンジャー*
ユウ『お、怒ってないよっ!寧ろ僕も..//』
『ん?』
ユウ『僕も、レイラとまだ一緒にいられて、嬉しい//』
ユウ、凄い真っ赤になってる。茹で蛸みたい..可愛い
『ありがとユウ。大好き』
ユウ『ぅえっ//!?ちょ、レイラっ//!?』
ギュッと抱きつくと、上からまた慌てたユウの声が聞こえる
ハグ、やだったかな?
『ごめん、やだったよね』
ユウ『ううん、嫌じゃなくて//!!』
『やじゃない?』
ユウ『うん...///』
『なら良かった』
暫く私はユウに抱きついていた。でもユウは変わらず真っ赤なままガチガチ固まってた
〔No side〕
『あ、』
小さな声と共に顔を上げるレイラに、ユウは首を傾げる
ユウ『どうしたのレイラ?』
『.......』
ユウ『レイラ..?』
黙ったままボーッとユウを見つめるレイラ。その瞳からは感情が読み取れない
不審に思ったユウが彼女の名前を呼ぶが返事はない
やがて発した言葉は、静かなオンボロ寮に虚しく響いた
『ユウ、掃除しよう』
ユウ『え?あ、うん』
暫く掃除していると、座れるぐらいまでは談話室は綺麗になっていた
『お疲れ様ユウ』
ユウ『レイラこそ。手の届きにくいところを魔法で掃除してくれて』
『ユウの役に立てて嬉しい』
フワッとした空気が流れる中、外が荒れ始め雨がしきりに降っていた
ユウ『雨、降ってきちゃったね』
『うん』
グリム『ぎえー!急にひでえ雨だゾ!』
ユウ『!!!!その声って』
声の方を振り向くと、そこには学校を追い出されたはずのグリムはどや顔で立っていた
グリム『ぎゃっはっは!コウモリが水鉄砲くらったみたいな、間抜けな顔してるんだゾ!オレ様の手にかかれば、もう一度学校に忍び込むことくらいチョロいチョロい!ちょっと外に放り出したくらいで、オレ様が入学を諦めると思ったら大間違いなんだゾ!』
『ねぇ、どうしてそんなにこの学校に入りたいの?好きな子でもいる?』