第4章 *覚醒ストレンジャー*
学園長『う~ん...そうだ!学園内に今は使われていない建物があります。昔、寮として使われていた建物なので、掃除すれば寝泊まりくらいはできるはずです。
そこであれば、しばらく宿として貸し出して差し上げましょう!その間に貴方が元いた場所に帰れる方法を探るのです。あ~なんて優しいんでしょう、私!教育者の鑑ですね。善は急げです、寮へ向かいましょう。少し古いですが、趣のある建物ですよ』
なんかクロさん...まぁいっか。なんか言ったらツッこまれそう
~オンボロ寮~
趣深い、かな?
どっちかっていうと、ボr
『ねぇクロさん、私は?』
学園長『あぁそうでした。貴女は魔法を使えるとはいえ、女性でしたね。我が校は男子校なので貴女も入学は..』
『入学出来なくても良いから、ここにいたい。ユウの側にいたい』
ユウ『レイラっ//!?』
学園長『ん~ですが..実は貴女のご両親とは連絡ついていて、"あの子をくれぐれもよろしくお願いします"と頼まれちゃいまして』
『ん、ここからの招待を受けた時、パパもママも最初嫌がってたけど、私が行きたいってお願いしたらOKくれて、学校の事応援してくれた』
ユウ『嫌がってたの?』
『うん。私小さい頃から危ない人に狙われやすいみたいで、ずっとパパ達が側にいる状態で余り外に出たことなかった。でもここに通えば、寮に入れるし。そしたらパパ達の負担にならなくていいかな、って』
ユウ『そっか..レイラは優しいね』
また撫でてもらった。嬉しい
学園長『..ですがやはり入学は認められませんので、ユウさんの帰る方法が見つかるまではここに滞在することを許しましょう。別の学校の編入先を見つけ、ご両親にはまた追って連絡しますよ』
そう言ってクロさんは出ていった
『ね、ユウ』
ユウ『ん?どうしたの?』
『こんなこと思って悪い子だって、怒らないでね』
ユウ『???』
『ユウが帰れないって分かって、ちょっと嬉しかった。まだ一緒にいられると思っちゃった』
ユウ『っ///』
『ごめんね』
頭を下げると、慌てて顔を上げさせられた