第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*
腰を深く折って謝罪すると、珍しく反論することなく気落ちした様子で、いつも自分が座っている支配人席に腰掛ける
一方の双子も口を閉ざし、辺りはシンと静寂に包まれた
『(みんな元気ない..)』
ユウ『はぁ..そうあからさまに落ち込まれると調子狂うな。分かりましたよ、あと少しだけ甘えてていいです。僕らこのあと寄らなきゃならないところがあるので、時間きたら帰りますからね』
フロイド『じゃあそれまでゴマちゃん撫でてよ』
ジェイド『僕のこともお願いします』
呆れたユウからのお許しが出ると、先程までの落ち込みが嘘のようにパッと顔を上げて、撫でるのを催促し始めた
アズール『レイラさん..』
『アズさんもおいで』
遠目から羨ましそうに見ていたアズールに手招きすると、すぐに席を立ちソファーの後ろから抱きしめ、そっと頬ずりした
ユウ『ごめんね、勝手にレイラの気持ち知ったようなこと言って』
『ううん。ユウは私のために言ってくれたんだよね。ありがと、優しいユウ』
ユウ『(違うよ、ただ君をずっと取られてるのが耐えられなかっただけなんだ..)』
『それより、このあと何かあった?』
ユウ『忘れちゃった?薔薇の女王様に首をはねられても知らないよ?』
『あ、ハーツラビュル..エースたち..』
ユウ『そう。忘れちゃだめでしょ』
『ぅぅ...ひゃっ!』
突然足に刺激が走り声を上げながら視線を下に降ろすと、ジェイドが頭を乗せたまま口元に触れた太腿に歯を立てていた
『ジェイさ..んっ!』
今度は反対側の太腿をフロイドが噛み、こちらを見上げる2つの黄色の瞳はニヤニヤと弓なりになっていた
フロイド『ゴマちゃんの足すげぇ柔らけぇ。力加減間違えたら噛みちぎってたかも』
ジェイド『ええ、噛みごたえがあってとても美味しかったですよ』
『〜〜〜っ//もう..』
アズール『お前達、あまり粗相をするな。レイラさん申し訳ありません。どうか気を悪くしないでください』
『..大丈夫』
ユウ『この変態ウツボども..』
フロイド『小エビちゃん何か言ったぁ?』
ユウ『イイエ』
『んふふ、みんな可愛い』