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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*








オクタヴィネル寮・モストロ・ラウンジ




アズール『すー..はー..』


ユウ『猫吸いならぬ兎吸いしとる..』


モストロ・ラウンジのVIPルーム。アズールは膝の上にレイラを乗せて抱きつき、胸に顔を埋めて匂いを嗅いでいた


その光景にユウはドン引き、ジェイドは無言で笑みを浮かべ、フロイドはケラケラと笑っていた


ユウ『部屋に入るなり無言でこの状況って、どうしたんですこの人?』


ジェイド『自分が不在の間の赤字を取り戻そうと、連日遅くまで働いたものでこのような有様に。まだ体調も万全ではないというのに無理をするので、途中からなにもないところで躓いたり、心ここにあらずなことがあったりして、非常に面白..心配になったので、ここはレイラさんのお力を借りようかと』


フロイド『アズール、たまに何もないところに向かってゴマちゃんの名前呼んでてちょー怖ぇし。目の下黒くしてっから、とっととゴマちゃん呼んでどうにかしてしてもらおうってなったわけ』


ユウ『だったらわざわざお礼なんて嘘つかずに、普通に助けてほしいって言えばよかったのに』


ジェイド『ああ、いえ。お礼がしたいというのは本当ですよ。ただ、アズールがふらふらの状態でそう言うものですから、ついでに癒やしていただこうと思っただけです』




『アズさん..アズさん』


何度呼びかけても返事はなく、ただ己の胸に顔を埋めて深呼吸するだけのアズールに戸惑いながらも、相当疲れてるのだと感じ取り優しく微笑む


『良い子、良い子..アズさん頑張ったね。私でいいならいっぱい癒やされて』


帽子を外して少し跳ね上がり気味の銀髪を撫でて直し、頭を抱えこむように抱きしめてあやす


すると、腰に回った腕の力が強まりくぐもった声で"レイラさん"と何度も名を呼ばれ、甘えるようにグリグリと擦られる


『(前にも思ったけど、やっぱりアズさんって可愛い)ここにいるよ。好きなだけ甘えて』


アズール『レイラさん..好き..好き..好きです。愛してます。もっと僕を褒めて甘やかして..』


『(可愛い..)』


ユウ『うわあ..べろっべろに甘えただ。これがレイラなら可愛いけど..』


フロイド『アズールだとなんか引くよねぇ』


『そんなことないよ。アズさん可愛い』



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