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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*







サバナクロー寮・レオナの部屋



『レオさん』


レオナ『来たか。入れ』


『お邪魔します』


ある日の夕方、寝るから付き合えとレオナに呼び出され部屋を訪れた。部屋のドアを開けると、ベッドに腰掛けながら読んでいた本を閉じたレオナに手招きされ、素直に近寄り隣に腰掛ける


すぐに腰に手が回り抱き寄せられ、頭をスンと嗅がれた後、制服の上着を脱がされゆっくりと後ろに倒れ込んだ


『..ふあ..ぁ..』


レオナ『お前も眠いのか?』


『ん..』


小さく欠伸をしたレイラを優しく目を細めて見つめながら、頬に手を伸ばしゆるく撫でると、気持ちよさそうに目を閉じる


しかし、すぐに目を開けるとなぜか申し訳無さそうにしながら、頬に添えられた手にすり寄る


『..レオさん、あのね。ごめんなさいしないといけない事があって』


レオナ『どうした?』


『前にブレスレットくれたでしょ?』


レオナ『ああ』


『この前の戦いで..その..こ、壊れちゃって』


レオナ『..そうかよ。まあ、あんだけ派手な戦いやったら壊れてもおかしくはねぇな』


『ごめんなさい。折角くれたのに..』


耳を垂らして酷く落ち込むレイラを特に怒る様子もなく、レオナは優しく撫でる


レオナ『ちなみにどれだけ壊れた?』


『あ、持ってきてる。これ..』


脱がされた上着のポケットに手を入れてブレスレットを取り出して差し出すと、見る限りでは大破している様子はなく、よく見れば一部が少し大きめに欠けていたり、所々に傷がついていた


レオナ『もっと派手に壊れたかと思ったが。まあ、つけないほうがいい。欠けた部分で腕を傷つけかねないからな』


『あの、お金..』


レオナ『いらねぇ。それよりも左手を出せ』


怒った様子は見られないものの、何か仕置きが来るのではと思い恐る恐る左手を差し出す。レオナはその手を取ると、あるものを取り出し薬指へと近づける


一度通そうとしたが、何故か途中で止めると、隣の中指へと通す。直後はブカブカだったが指に通しきるとその大きさを変えてぴったりにはまる







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