第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*
暫くそのまま二人は互いの温もりに浸り、時計の秒針だけが聞こえる静寂なひと時を過ごしていた
すると突然、前からグッと重さがかかりレイラはその場にゆっくりと押し倒された
体を少しだけ起こしたルークが熱の灯り始めた瞳を揺らめかせながら、今度は一言も入れずに目の前の唇を奪う
『んぅ..』
予告なしのキスに背中に回していた手で服を掴むと、一度唇が離れご機嫌を伺うように頬を撫でる
その頬に擦り寄って甘える仕草を見せると、とろりと蜜を溶かしたような瞳が細められ、親指が唇をなぞりそっと指先が中へと差し込まれる
彼の意図が分かり素直に口を開けると、今度は貪るような深いキスが降りてくる
『んっ..ぁ..ふっ..んぅっ..//』
ルーク『っ..は..』
火傷しそうなほど熱い舌が艶めかしく口内を蹂躙し、痺れるような快楽を容赦なく与えていく
『ルク..さ..んぁっ..//』
するりと裾から侵入してきた手のひらが優しく腹を撫で下着の上から胸に触れる
ルーク『っ、すまない..』
気が急いてしまった、と慌てて手を引き抜き申し訳無さそうに視線を落とした
『いい、よ。ルクさんのこと好きだから』
ルーク『君という人は..でも私は大事にしたい。君を..君の心と体を。言い訳じみているが、体目的だと思われたくないんだ』
『そんなこと思わないよ。でも分かった。ありがと、大事にしてくれて』
少しだけ身を起こし触れるだけのキスを贈ると、"やられたね"と頬を染め、レイラを抱き起こし布団をまくると、自分ごと潜り込むように中へと入った
ルーク『今日はもう遅い。それにまだ疲れが残っているだろう?明日に備えて、ゆっくり休むといい』
『..ねぇ、さっきのこと、先生たちに言う?』
ルーク『言わないよ』
『いいの?』
腕の中から見上げる不安げな表情に優しく微笑むと、額にキスを落として胸に引き寄せた
ルーク『君を失いたくない』
『..本当に化け物になっちゃったら、ルクさんが止めてくれる?』
ルーク『必ず』
その言葉に少し安心したのか、複雑な笑みで"ありがと"と呟くとそっと目を閉じた
ルーク『罪なら二人で背負おう。罰が下るというなら私も受けるよ』