第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*
ポムフィオーレ寮・空き部屋
ヴィルの部屋でポムフィオーレ寮での生活基準を一通りレクチャーされ、スキンケア用品(グリム用のも)をもらい、部屋へと戻ったレイラたちは、届いた荷物を開封していた
『これ可愛い』
ユウ『ホントだ。さすがヴィル先輩、センスいいなぁ』
『これはルクさんかな?ちょっと変わった感じ。これも好き』
ユウ『確かにルーク先輩が好きそうなやつだ。わっ、しかもアクセサリーとか小物も入ってる』
『わぁ..キレイ』
小箱を開けるとまるで宝石箱のようにキラキラと光る装飾品の数々が顔を出し、レイラの瞳も同じくらいに輝いた
『ありがとう言わないと』
ユウ『そうだね。おー、僕の私服もいい感じだ。よし、荷物も開封できたし、そろそろお風呂に入ろうか。沸かしてくるね』
『ん』
グリム『なんだツナ缶はねぇのか。ん?なんだこれ..爪切りか?』
『それグリム用。爪のケアをちゃんとしておきなさいって』
グリム『ふなっ!?オレ様には必要ないんだゾ!あいつら猫扱いしやがって〜!』
『すっきりした』
ユウ『おかえり。新しい寮服そこに置いておいたの分かった?』
『ん。どう?ちゃんと着れてる?』
くるりと一周して見せると、特に問題はなかったようでユウは"大丈夫だよ"と言って、交代で風呂場へと向かった
ユウが入浴している間、グリムは疲れたのかベッドで大の字に寝転がり寝息を立てていた
起こさないよう静かにもらった服などをタンスに仕舞っていく
『..下着も選んでくれたんだよね..ちょっと、恥ずかしい//』
自分が前まで持っていたものとは全く違う少し大人っぽいデザインに頬を赤らめながらそっと仕舞う
『そういえば、前にママが..』
"好きな人をもっとドキドキさせる方法?そんなの簡単よ。可愛くてセクシーな服でちょっと強気に攻めるのよ"
"それでドキドキするの?"
"するわ。男の子って、好きな女の子がそういう格好してるだけでもドキドキするのに、その上攻めて来られようものなら.."
"?"
"ふふっ、お楽しみ"
『どう、なるんだろう?攻めるって、あれ、だよね..ユウたちが、してくるみたい..っ//
うう、私、悪い子だ..//』