第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*
ヴィル『ということでスキンケア用品を渡すのと、ここでの生活について説明するから後であたしの部屋に来なさい』
『ん』
ユウ『はい』
ヴィル『そういえばあたしが注文したあんたたちの日用品は受け取った?』
ユウ『はい。制服に寝間着に私服。教科書とかその他に沢山いただいて..ありがとうございます』
ヴィル『気にしないで。VDCのお礼と謝罪も含めてるから。それに、これならあんたも受け取るしかないでしょ?』
含みのある笑みで視線を投げかけられ、レイラは自分が以前、彼の謝罪として渡そうとしたお金を受け取らなかったことを思い出し、苦笑いで小さく頷いた
『ん..これはもらうしかない。ありがと』
ヴィル『ユウはともかく、あんたの服のサイズはあたしの憶測で注文しておいたから、もし合わなかったら言いなさい。交換してあげるから』
『いいの?』
ヴィル『サイズの合わないだらしない格好で過ごされちゃ、ポムフィオーレの評価もあたしの評価も下がるじゃない。それに言ったでしょ..あんたを隅々までコーディネートするって』
ルーク『私服については私も選ばせてもらったよ。気に入ってくれると嬉しいな』
『んふふ..あとで着るから見てくれると嬉しい』
ヴィル『あら、プチファッションショーね。いいわよ、ついでにメイクも教えてあげるわ』
レイラを着飾れると思うとテンションが上がり、笑みを深くするヴィルに"楽しそうだね"と同じくテンションが上がり始めたルークもその表情を緩める
ヴィル『そろそろ行きましょう。3人とも着いてきなさい』
ユウ『はい』
『ん。グリムもいこ』
グリム『仕方ねぇんだゾ』
ルーク『では私達も部屋に戻ろうか。ヴィル、また後で』
ヴィル『ええ。連絡するわ』
エペル『じゃあね3人とも』
『またね』
ユウ『レイラ、手繋いで行こう?』
『ん!』
差し出した手を取り笑い合いながらあるきだすと、前を歩くヴィルは少し引いたような顔でそのやり取りを見ていた
ヴィル『あんたたち、人前でイチャイチャしないでくれる?』
ユウ『羨ましいですか?』
ヴィル『はっ倒すわよ』
ユウ『(否定はしない、と..)』