第9章 *単独レギオン*
〔No side〕
レオナ『もっとおかしくしてやる...大体男の部屋に素直にホイホイ入ってきてその上ベッドに何の疑いもなく座るなんざ...無防備にも程があんだよ』
低く囁く声がレイラのピンと伸びた耳をくすぐり、その感覚に身じろぐ姿にレオナは気分を良くすると、頬から額、そして首輪を避けながら首筋に唇を滑らせ舌先で下から上へとなぞる
『ひぁっ...///ゃ...そこ...っあうっ...』
カリッと甘く噛み強く吸い上げると、真っ白な肌によく映える赤い花が咲いた
レオナ『...他の草食動物につけられやがって..』
少し不機嫌そうな声が小さく聞こえ、何の事だろうとレイラはレオナの方を見上げる
レオナ『先を越されたがまぁいい...反対側につけれたからな。後で鏡でも見て確認しとけ』
『なに...ゃぁぁっ..///!』
レオナの大きな手が膝に置かれ、そして太腿へといやらしくなぞり動いた事で、レイラの身体に先程よりも強い快感が走り甘く高い声が響いた
レオナ『白くて柔らかい...何も穢れなんて知りませんって身体だな』
『ゃ..触っちゃ..///ゾクッてなる...///』
レオナ『それが"気持ちいい"って事だ...』
『気持ちいい...?じゃ..レオさんにキスされるのと同じ...だ』
レオナ『...あ?』
『レオさんとキスしてる時、気持ち良かった..から』
レオナ『自分が何言ってるか分かってんのか?』
『分かってる...つもり、かな?好きな人とキスしたり...ギュッてされるの好き。さっき触られた時も...ホントは、ちょっとなんだろ...』
嬉しかった...
レオナ『はぁぁ~~...』
自分の素直な気持ちを、拙い言葉で一生懸命伝えただけなのにレオナに盛大なため息をつかれ、レイラは不服そうに顔をしかめた
『レオさんにため息つかれた...』
レオナ『つきたくもなるだろうが...。お前...はぁ..あぁくそ、頭痛くなってきた』
『大丈夫?』
レオナ『100%お前のせいだけどな』
『酷い...』
レオナ『...ふっ』
『...へへっ』
一瞬の沈黙の後、二人はどこかおかしく思えてきて、見つめ合いながら静かに笑った