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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第9章 *単独レギオン*





『あはは...おかし...っん...』


レオナ『...ん...』


『またキスする...』


レオナ『でも好きだろ...?』


『ん..好き』


レオナ『俺の事は?』


『好き』


レオナ『良い子だ...ん..』


『んぅ...ふふ...』


レイラの耳はリラックス状態でふにゃっと力が抜け、レオナの尻尾は高く上がり上機嫌に揺れている


先程の甘く危険な雰囲気な薄れ、じゃれあいのようなキスを交わしながら互いの温もりを感じていると、二人はいつの間にか眠気に襲われ逆らうことなく眠りについた





ラギー『レオナさ~ん帰ってたんすか~?...ってまた寝てるし』


申し訳程度のノックと共に入ってきたラギーは、ベッドで眠りにつくレオナの姿に、またか...と呆れた


ラギー『今日も授業サボる気っすね...ホントにこの人は...え?は?』


床に散らばる物や服を片付けていると、ふとレオナの腕の中にレイラが眠っていることに気づく


ラギー『え...この子って..は?レオナさん、まさか...いやいやこの人に限って無理矢理は、ないっしょ...ないっすよね?女性には優しいっすもんね...?』


恐る恐る確認するが、互いに着衣の乱れもなくそういう匂いもしない。本当にただ抱き締めあって寝ているだけだと分かると、謎の安心感に息をはいた


ラギー『なんすかも~...レオナさんってば良い顔で寝ちゃって...起こしづら』


普段からは想像も出来ないほど優しく、気持ち良さそうな顔でレイラを抱き締めて眠るレオナにラギーは起こす気も失せ、仕方ないっすね、と呟きながら二人を起こさないように下敷きになっているブランケットを引きずり出すと、そっと二人の上からかけてやり静かに部屋を後にした






どこかでポタッと3滴、心を蝕んだ







レイラが目を覚ますと、背中に温もりがあるのを感じた。いつの間にか後ろから抱き締められる形で眠っていたようで、背後からレオナの寝息が聞こえてくる


『ん~...眠い...』


まだ夢うつつの状態でシーツに顔を埋めていると、ふと目の前にダラリと置かれたレオナの手に目が行った




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