• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第80章 *終曲イグニハイド*







ユウ『うん、よろしく』


『...ん』


小さく頷きながらもどこか嫌そうな態度に、ユウとオルトは互いに苦笑いを浮かべるしかなかった


イデア『いや..拙者はいいんで..虫だと思って無視してください』


オルト『もー、兄さんたらまたそんなこと言って..あっ、そうだ兄さん。用意してきたアレをユウさんたちに渡さなきゃ』


イデア『あ、ああ、コレ。よかったらオンボロ寮の皆さんで..』


オルトに背を押されながらおずおずと横に小脇に抱えていた箱を差し出した。中身を見て気づいたエースたちによると、それは、今大人気の最新の据え置きゲーム機"ワンダー・リンク"というゲーム機で、オンボロ寮修繕の期間に他寮での生活を余儀なくしたことへの詫びだという


いらないなら売ればいいと言われるが、ユウは礼を言うとありがたく受け取り、早速ここにいる全員でやってみようという話になった


新しく新調した大型テレビの前に集まりイデアたちによるセットアップが行われる中、クロウリーはグリムに一言二言話をして早々に立ち去っていった


『...クロさん、何か変』


ユウ『普通にグリムを心配してただけじゃないかな?そうだ、レイラもゲームやる?』


『ううん、私見てるだけでいい』


ユウ『そっか』









ゲームのセットアップが終わると、まずお手本としてイデアの最高難易度ノーミスクリアという挑戦が始まり、大勢に囲まれる中、緊張しながらも巧みなコントローラーさばきでクリアしていく


そんなイデアのゲームスキルに全員が驚き感心し褒め称える。少し照れくさそうにしながらも楽しそうにするイデアと、そんな兄の姿にオルトは目を細めて優しく見守った


そんなオルトの提案で、一度に6人対戦ができるゲームをしようということになり、対戦表を作り始めた一同。その前に腹ごしらえがしたいとグリムが言ったため、トレイが作ったタルトと買ってきたお菓子を食べることにした


エース『レイラ、お前も食うっしょ?』


『食べる。タルト..』


デュース『人数分に上手く切れるかな』


ジャミル『切り分けるのは俺がやろう。代わりにお茶の用意を頼む』


カリム『ジャミル、オレもなんか手伝うぜ!』


ジャミル『お前は座って..いや。じゃあ、人数分の皿とフォークを出してくれ』



/ 2232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp