第79章 *終焉ゲーム*
デュース『ユウもグリムも大怪我がないみたいで良かった』
エース『ほんとオマエら心配させすぎだっつーの』
グリム『..にゃは、にゃははっ!』
エース『おいこら、グリム。何ニヤニヤしてんだよ!笑い事じゃねーぞ!』
グリム『さてはおめーら、オレ様がいなくて寂しかったんだろ〜?』
『『んなっ!?』』
グリム『やっぱ親分がいねーとダメなんだな。まったく、素直じゃねーやつらなんだゾ!』
からかうようにケラケラ笑うグリムに、二人の顔がムッと曇り"すぐ調子に乗る"ともう一度小突こうと近づいた
だが、そんなグリムの目尻から雫がじわっと溢れ静かに流れ落ちるのが見え、二人はその足を止めた
グリム『オ、オレ様、ほんとに帰ってきたんだ..ぐすっ..ううっ!おまえらにはもう二度と会えないかもって、オレ様..オレ様..
ふなぁ〜〜〜〜!!!』
喜びの涙が一気に押し寄せ、感情のままに号泣しながら二人に飛びつくとスリスリと顔を擦り付けた
涙や鼻水を擦り付けるな!と焦る二人だったが、その口元には笑みがあり、仕方ないなと思いながら無理に引き剥がそうとはしなかった
エース『素直じゃねーのはどっちだよ..ったくさぁ』
デュース『2人とも、後でクルーウェル先生にこってり絞ってもらえよな』
クルーウェル。その人物の名前が出た瞬間、ユウ・レイラ・グリムはドキッとして冷や汗が流れた
ユウ『げっ..やっぱり、怒ってた?』
エース『そりゃもうカンカン。まあ、それ以上にすっげぇ心配してたから、その分も合わせて今日、明日は覚悟したほうがいいと思うぜ』
デュース『レイラに対しての心配が尋常じゃなかったから、お前は特に覚悟しておいた方がいいな..あんなに取り乱して駆け回るクルーウェル先生は初めて見た』
『..そっ、か。先生にもごめんなさいしないと。でも..ぅぅ..』
ユウ『出来れば非常に会いたくない。でもこの騒ぎだし、そろそろ気づかれてこっち来そうな気が..』
グリム『は、早くどっかに逃げるんだゾ!じゃねぇとあいつの長い説教が、』
?『誰の説教が長いって?』