第79章 *終焉ゲーム*
肩に置かれた手が逃さないと言わんばかりに強められ、反対の手でグッと拳を強く握る
ユウ『ああそうですね。歯、食いしばっておいてください。結構キツいのいきますんで』
イデア『ちょ、ま、』
ユウ『この...最低野郎がーーーー!!!!』
バキッ!!!
イデア『ぶあ"っ!!!』
ユウの一撃が頬にめり込み、衝撃でイデアの体は後方へ吹き飛び壁に背を激しくぶつけると、その場で倒れ込んだ
『『『!!!???』』』
突然のパンチにヴィルとルークとエペル以外は、目を見開いて目の前の光景に声を上げることもできなかった
ヴィル『はあ..忠告はしたわよ』
エペル『ユ、ユウ..容赦ねぇ..』
ルーク『ああ、とても強烈で鋭く思いのこもったパンチだったね』
ユウ『...』
痛みに悶えて動けないイデアを睨みつけながら、無言でツカツカ近寄ると、胸ぐらを掴んでグッと顔を近づけた
イデア『うっ..い"、い"った..ちょ、待ってくだされ!いくら今回の事態を引き起こした首謀者とて、もう少し手加減、』
ユウ『..ざけんな』
イデア『へ?』
ユウ『ふっざけんな!!今回の事態とか、そういう問題じゃない!僕がこんなにキレてるのは、あの子を、レイラを侮辱して傷つけたからですよ!!』
イデア『!!??』
アズール『侮辱って..一体どういうことですか?』
レオナ『ああ、思い出したぜ。ここに向かってる途中、そんな耳障りな事口走ってたのを、うっすら聞こえてきたなぁ』
ジャミル『よく聞こえましたね。戦いの衝撃音でだいぶ耳が麻痺してたので、俺は聞こえませんでしたが』
リドル『何を言ったんですか?同じことをしたボクが言うのもお門違いですが、事と内容によっては今すぐあなたの首をはねてやる!』
怒りに顔を赤らめながら杖をイデアに向ける。さすがにその状態でユニーク魔法を撃つのは危険だと察したアズールが、その腕をそっと押さえるが、彼の目にも怒りの炎が燃え上がり始めていた
イデア『あ、えっと..それは、(ヤバい。拙者ここで死ぬ感じ?ねぇ、今ここで処される??)』
ユウ『それについては後で僕から話します。レイラにはもう聞かせたくないので』