第9章 *単独レギオン*
ライオンさんを待ってる間またあの双子にちょっかいをかけられたけど、ライオンさんとアズさんのおかげか、さっきみたいな怖さはなかった
時々フロさんの目がギラギラしてたけど...
レオナ『待たせたな』
『お話、終わった...?』
レオナ『あぁ...帰るぞ』
当たり前のように差し出された手をとって出口まで行くと、アズさんたちがお見送りに来てくれた
『あ..お金』
アズール『もう頂いてますよ』
『え...』
レオナ『いいから行くぞ』
『ぁ...アズさん、ジェイさん、フロさん...ありがと』
アズール『またのお越しをお待ちしております(アズさん...)』
ジェイド『いつでもご利用くださいね(ジェイさん...)』
フロ『またね~クリオネちゃん♪(フロさん...)』
三人に見送られて、私達はモストロ・ラウンジを後にした
サバナクロー寮・レオナの部屋
『お邪魔...します』
レオナ『適当に座れ』
ライオンさんの部屋、凄く広い...
窓が殆ど無くて開放的な感じで、外の空気がそのまま入ってくる
適当って言われてよく分かんなかったからすぐそこのベッドに座ってみた
フカフカだ...
レオナ『(よりによってベッドかよ...)で、何でオクタヴィネル寮に行った?他の草食動物達は一緒じゃねぇのか?』
『オクタヴィネル寮に行ったのは..さっき言った通りで。ユウ達がいないのは....』
レオナ『お前のその首輪に関係あんのか?』
そっと指先で首輪を縁をなぞり押される。その重みがさっきまで忘れかけてた悲しい気持ちを思い出させた
『私...1人じゃ何もできない役立たず、だから...ユウ達に迷惑かけてばかりでっ...分かっ..てるのに..っ...』
レオナ『...お前にその首輪をかけた奴がそう言ったのか?』
『...うん...っ』
レオナ『(あの赤い坊っちゃんかよ)レイラ、来い』
ライオンさんは泣きじゃくる私をそっと抱き寄せ、保健室で会ったあの日と同じ、ううんそれ以上に優しく撫でてくれた