第78章 *最終決戦*
ズシン..ガララ..
エペル『..来た!チャリオットは僕が操縦します。先輩たちは攻撃に集中してください』
ルーク『エペルくんが操縦を?大丈夫かい?』
エペル『へへっ。地元じゃ農業運搬車で畑作業手伝ってたんで、屋根のねぇバギーの運転は慣れっこです!さあ、みんな乗って!』
そう言って我先に操縦席についたエペルに続き、4人はチャリオットへと乗り込んだ
ヴィル『操作を誤って振り落としでもしたら、分かってるわよね?』
エペル『うぐっ..が、頑張りマス』
ユウ『大丈夫、エペルくんは操縦に集中してくれれば。だって、まさかあのヴィル先輩ともあろう人が多少の揺れで落っこちるほど、バランス力皆無なわけないですもんね』
『ユウ、悪い顔』
ヴィル『あたしの体幹をなめないで。真下にひっくり返らない限りは体制は崩さないわ。それよりも、あんたが落っこちても助けてやらないからそのつもりで』
ユウ『げぇっ』
『その時は私が助けるから』
ユウ『あ"り"がど(泣)』
ヴィル『おふざけはここまでにして。いいこと、あんたたち。ここが最終防衛ラインよ』
ルーク『ウィ。私達の日常を取り戻すためにも..この戦い、負けられないね』
エペル『グリムクンを助けられるのは、僕たちしかいない。けっぱろ、ユウ、レイラ!』
ユウ『うん』
『ん』
ヴィル『今こそ、ナイトレイブンカレッジで最も古く、最も美しい..我らがポムフィオーレの奮励の魂を見せるとき!
ーーー行くわよ!』
その言葉に全員が頷き、眼下にまで迫ってきたイデア、オルトの2人と相まみえた
イデア『なんで僕らの邪魔ばかりするわけ?ヒーロー気取りか?ウザったいなぁ!!』
ここまで2回も妨害されてきたのもあり、イデアは怒りと焦りが膨れ上がり、その感情に呼応するように蒼炎が激しいオレンジの炎となって激しく燃え上がる
ヴィル『ヒーロー?いいわね。一度くらいキャスティングされてみたい役どころだわ。でも..ここには英雄も悪人もいない。あんたとあたしは、我を通したいだけの同級生。最後に立っていた方が、夢を叶える権利を手にする。
さあ、全力でぶつかり合いましょう。
最後まで舞台に立っているのはーーこのあたしよ!』