第9章 *単独レギオン*
フロイド、さん?はヘニャっとした笑みで厨房っぽいところへフラッと行った
『ここって...あの...お兄さん誰?』
?『これは申し訳ございません。まずは自己紹介を...僕はジェイド・リーチ。先程の彼が双子の弟フロイド。そして、貴女がこちらへ来るときに一緒にいた方が我がオクタヴィネル寮長、アズール・アーシェングロットです』
『オクタヴィネル寮...に来ちゃってたんだ...ごめんなさい』
ジェイド『謝る必要などありませんよ?このモストロ・ラウンジへはいつでもご利用していただいて構いません』
『ありがと...ここは、カフェ?』
ジェイド『ええ、我がオクタヴィネル寮で運営しています』
『キレイなカフェ...』
ジェイド『お褒めいただき光栄です』
『もう1つ聞いてもいい?』
ジェイド『ええ、なんなりと』
『契約者ってなに?』
ジェイド『....ここモストロ・ラウンジのもう1つの業務。ここではアズールと契約すると、どんな願いでも叶えてもらえるのです』
『凄い...』
ジェイド『ええ本当に。そして、アズールに願いを託した方を契約者と呼んでいます』
『じゃああのいっぱい来た人達は、みんな願いを叶えてもらいに来た人?』
ジェイド『まぁ中には契約に不満を持った方もいらっしゃると思いますがそうですね』
フロイド『お待たせ~』
ジェイさんと話してると、テーブルにフロさんが両手に持ったお皿が置かれた
『美味しそう...』
ジェイド『どうぞ召し上がれ』
『いただきます...』
ケーキを一口食べると、チョコケーキの甘い風味が一気に広がる
『美味しい...』
フロイド『ねぇ~紅茶も飲んで~。俺が淹れたんだよぉ~』
向かいに座るジェイさんの横にどっかりと座って、こっちを急かすような目で見てくる
『ん...あ、これも美味しい...あったかい』
フロイド『やったぁ~♪』
ジェイド『こらフロイド、お客様を急かすような事はいけませんよ』
フロイド『はぁ~い』
二人のやりとりを見つめながら、美味しい紅茶とケーキに耳が嬉しさにピコピコと動く