第9章 *単独レギオン*
デュース『お、おい、そこまでは言ってな、』
リドル『首をはねろーーー!!!(オフ・ウィズ・ユア・ヘッド!!)』
リドルの怒声のこもったユニーク魔法が会場に響き渡ると、既に首輪がかけられているエースを除くグリム・デュース・レイラにもハートの首輪がかけられた
グリム『くそ~またこの首輪なんだゾ!』
『っ...外れない..』
リドル『さっきは好き放題に言ってくれたね忌み子の黒ウサギ!!』
『忌み、子...?っい...!』
瞬間ズキッとした痛みが頭を襲う。まるで何かのストッパーの箍が外れたように
リドルは先程言われに言われた言葉の怒りを目の前のレイラにぶつけていく
リドル『あぁそうさ!厄災を引き起こす呪われた忌み子だ!たいした魔法も使えず、いつも人に寄生するようにくっついて、1人じゃ何も出来ない役立たずの癖に!
迷惑をかけているのはどっちだろうね?そこにいるやつらもみなお前のお守りでうんざりしているよ!』
『っ....!!!私が...やっぱり迷惑...』
トレイ『リドルっ!言い過ぎだ!』
エース『あの野郎...っ!!』
ユウ『酷い...!』
『っ!!』
リドルから向けられた言の葉の刃が深く容赦なく刺さり、体の奥底から込み上げてくる悲しみに耐えきれず、レイラはリドル達に背を向けて寮の外へ走って行った
背を向ける瞬間、ユウ達の目には目尻に涙を溜めて今にも泣き出しそうな悲痛な顔が見えた
ユウ『レイラっ!!』
リドル『トレイ、ケイト!こいつらをつまみ出せ!』
『『はい...寮長』』
静かに返事をした二人は、エースたちを追い出すために渋々魔法で追い詰め、そしてついには寮外へと追いやってしまった
ハーツラビュル寮
ケイト『それじゃあエースちゃんたち、まったね~』
トレイ『謝れば寮に戻れるように寮長は宥めておくから』
エース『くっそーー!!ぜってえ謝らねぇからなーーー!!!』