• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第76章 *第1タワー*






ユウ『ロボットの制御下にあるエレベーターって、めちゃくちゃ嫌な予感しかしないんですけど』


『変な階に連れてかれる?それとも落ち、る?』


最悪の展開を想像して震えるレイラの頭を、ヴィルは優しく撫でて落ち着かせた


ヴィル『でも、行くしか道はない。上下にシェイクされないように祈りましょう』


その言葉に頷くと、覚悟を決めて全員でエレベーターへと乗り込んだ







オルト『やあ!みなさん、呪われた収容所"タルタロス"の第1タワーへようこそ!』


乗り込んだヴィルたちの前に、無邪気な声とともにホログラム上のオルトが現れた


ヴィル『出たわね。イタズラ好きのお人形さん』


オルト『まさかリアル"ナイトレイブン・クエスト"を見られるなんて思わなかったよ。しかも僕らが予想してなかった新キャラとジョブも実装されてる』


エペル『"ナイトレイブン・クエスト"..って、なに?』


オルト『これは冥界下りの大冒険に旅立つみんなに、最初の関門です。僕らに挑むなら、これぐらいは簡単にクリアできてもらわないとね』


するとどこからかゲームのコントローラーがフワリと降りてきて、エレベーターの壁面にゲーム画面が表示された


見覚えのあるスタート画面にヴィルの眉が動いた


ヴィル『これは、部屋に隔離されているときにプレイした"スター・ローグ"?』


オルト『このゲームをクリアできたら、タルタロスに入れてあげる。さあ.."遥か彼方の栄光を目指し、流星のように駆け抜けろ!"』


ヴィル『仕方ないわね。この中でプレイしたことのあるあたしがやるわ』


そう言ってコントローラーを握りゲームを開始するが、以前プレイした時とは全くと言っていいほどの難易度の高さに、ゲームオーバーとなってしまった


『わわわ..いっぱい飛んできた』


ユウ『エグっ。めっちゃ難しいじゃんこれ』


ルーク『ノンッ!ゲームオーバーになってしまった..』


ヴィル『ちょっと!昼間やったのと難易度が段違いじゃない!』


突然のハードモードに怒りを露わにするヴィルを嘲笑うかのようにオルトは目元を意地悪げに細めた


オルト『あっははは!こんなのもクリアできないの?ザコすぎ〜!残念だけど、こんな虫レベルのザコプレイヤーはタルタロスに入れてあげられないなぁ』





/ 1858ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp