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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第75章 *拡大デンジャー*







本部内を進む一行だったが、奥に行くにつれてカローンたちとの遭遇率が高くなり、自然と戦闘を強いられてしまう


しかしそのたびにエペルが不慣れながらも放つ深紅の果実で動きを止め、切り抜けていくことができた


エペル『う〜ん。やっぱりまだ一発で正確にカローンを閉じ込めることができない』


ルーク『だが最初の時より確実に当てることはできているよ』


『林檎くん頑張れ。私もいっぱいお手伝いする』


エペル『ありがとう。実際すごく助かってるよ。レイラちゃんの魔法でカローンの動きを止めてくれるから、僕も焦らず座標を合わせられるんだ』


ルーク『二人共良い連携だ。さあ、果てまで届く弓矢で見たヴィル達の目印はもうすぐだ。少し急ごうか』


歩きから小走りに変えて廊下を抜けていくと、ふとレイラの耳にいくつもの音が聞こえてくる


『!!いっぱいいる。でも、こっちに来ない。多分この先の部屋に向かってると思う』


ルーク『この先は、ヴィルたちの目印が留まる場所だ。恐らく他のみんなもいるだろう』


エペル『助けないと!』






『『排除、排除、排除』』


ルーク『なんて数なんだ。軽く20体はいるね』


エペル『この先にヴィルサンたちが..』


『知らない人の声..あっ、ヴィルさんたちの声が聞こえる!すごく焦ってる!』


ルーク『よし、後ろから奇襲を仕掛けよう。エペルくん、行けるかい?』


エペル『勿論です!』


ルーク『では、先程までと同じように。レイラくんと私でカローン全体の動きを一時的に止め、そのすきにエペルくんの魔法で閉じ込めるんだ』


エペル『はい!』


『ん』


ルーク『それでは..行くよ』







ユウ『!何体かが部屋の中に入っていきました!』


『ヴィルさん!』


エペル『よっしゃ、ここは全員止めた!中さはやぐ行ぐぞ!』


ルーク『中にもまだあんなに..エペルくん!』


エペル『はい!』


『大丈夫。できるよ』


エペル『レイラ..おう!』


レイラの後押しに大きく頷き、ペンを構える。祈るように宝石の部分を口元に添え、静かに、まるで深い眠りへ誘うように唇を動かした





エペル『目を閉じて、息を止めて..









深紅の果実(スリープ・キス)!』




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