第75章 *拡大デンジャー*
嘆きの島・S.T.Y.X本部入り口
施設を抜けた一行はルークの先導の元S.T.Y.X本部入口前までたどり着いた。本部なだけあって先程まで自分たちがいた施設の大きさとは比べ物にならない大きさにエペルの口から思わず言葉が漏れた
エペル『うだで..ちけぐ見れば、ますますでっただ建物だなぁ』
ルーク『誰かにも見咎められることもなく、拍子抜けするほどすんなり辿り着けてしまったが..建物の中に入るにはどうしたらいいだろう』
?『だ、誰か〜〜〜!誰か助けてくれ〜〜〜!!』
『『!?』』
誰かの助けを求める声に振り向くと、少し離れた場所で職員と思われる男性がカローンに武器を向けられ、必死に逃げ惑う姿があった
エペル『島の人が黒い鎧に襲われてる!仲間同士じゃねぇのか!?』
ルーク『分からない。とにかく助けよう!』
カローン『魔導ビーム発射まで、』
?『ひっ!もう、無理だ!』
『今度は負けないもん』
カローン『!!』
職員にビームを放とうとしたカローンたちは突然下から湧いて出た黒い手に巻き付かれるように拘束され、身動きが取れなくなった
エペル『どりゃあ!!離れろ!』
ルーク『失礼するよ!』
そのすきに二人が魔法でカローンたちを吹き飛ばし、ユウは職員の元へ走り寄っていく
ユウ『大丈夫ですか!?』
職員『君たちは..』
カローン『出力を最大に設定。ターミネーションモード起動』
カローン『対象を排除。対象を排除。タイショウヲハイジョ!』
吹き飛ばされたカローンはむくりと起き上がると、まるで機械じみた動きと言葉で再び武器を向けて向かってこようとしていた
ルーク『どういうことだ!?昨日戦ったカローンとは明らかに様子が違う!3人とも一時退却だ!ムシュー、立てますか!?』
職員『あ、ああ..』
ルーク『私が退路を開く!エペルくん、レイラくんは援護を。ユウくん、ムシューに肩を貸してさしあげて!』
ユウ『はい!』
ユウが職員に肩を貸したのを見届け、いざ退却といったところで、目の前にカローンたちが次々集結し始めていることに気づく
エペル『うわっ!敵が更に6.7..どんどん増え続けてる!』