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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第74章 *心境オープン*












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深く暗い海の底に沈んでいくような、初めてではないその感覚に少し安堵しつつ、何も見えない真っ暗な世界で自分を引きずり込んだ相手に語りかける


『ノア』


[やあ、ウサギチャン。いらっしゃイ]


『何でここに呼んだの?』


[随分と面白いところに来たもんだネ。オーバーブロットを研究する施設、カ。まあ、いいヤ。キミを呼んだのはこれから楽しいことが起こるから、ある取引をしようと思っテ]


『取引?面白いことって..もしかしてまた誰かがオーバーブロットしちゃうの?』


[するかどうかは分からなイ。というより既になった者たちガ..とりあえず面白いことになる。そしてキミはまたボクの力が必要になル]


『ならない。あの氷の魔法があればオーバーブロットした人を助けられる』


[今まではネ。だけれど、そう何度も上手くいくかナ?]


姿は見えないはずなのに、目の前でニヤリと笑ったような気がして、レイラは静かに顔をしかめた


『どういう意味?』


[魔法は万能じゃないってことサ。それを近い内に..ううん、もうすぐ知ることになル]


『..それでも、ノアを出したら、オーバーブロットした人が死んじゃうかもしれない。だったら、』


[そう言うと思っタ。だから取引しようって言っているんだヨ]


『なにするの?』


[もしこの後誰かがオーバーブロット、あるいはキミたちが危機に陥った時は迷わずボクを出すこト。その代わり、ボクはその相手を殺さないと誓おウ]


『..』


[信じられなイ?まあそうだろうネ。だけれど、必ずキミは僕を頼ることになル。もし、そうなったら君は僕を出さざるを得なイ。でもボクは決して相手を殺したりはしなイ。約束するヨ]


優しく語りかけるノアの提案に素直に頷くことはできず、そっと目を閉じて口をつぐむ


余りにも好条件すぎる話にどうしても裏にある企みを疑わずにはいられなかった


静かに首を横に振ると、ノアは分かっていたかのように小さく笑った


[今はそれでいいけれど、きっともうすぐその時は来ル]















?『..おいで。こっちへおいで。もっとこっちへ..おりておいで』







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