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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第73章 *海上フライト*





ルークの見つめる先、なにもないはずの空間から小さな飛行物体がルークたちの周りを監視するように飛び回り始める


『ぅ..』


ルーク『大丈夫だ。私が守る』


怯えるレイラを抱き寄せ、その小さな飛行物体もといドローンの目の前まで行くと、にっこりと笑みを浮かべて口を開いた


ルーク『ボンジュール!嘆きの島の皆さん。私は美を求め、美を助く..ひとよんで愛の狩人、ルーク・ハント!貴殿らが連れ去った我が盟友、ヴィル・シェーンハイトの危急存亡の時ゆえ、今ここに馳せ参じた!』


高らかに告げると、ドローンの出てきたところから更に学園を襲撃したカローンが現れ、レイラたちを取り囲んだ


『きた..』


エペル『ということはルークサンの見立ては間違いじゃなかったってこと、かな?ルークサンのユニーク魔法、うだでぇ!』


ルーク『いいかいみんな。ある程度戦ったら、すぐに降参するんだ。私達の目的は、彼らに勝利することではない』


エペル『捕虜になって、嘆きの島に入ること..ですね!』


ルーク『ウィ。あの空飛ぶアーマーの前では、こちらが圧倒的に不利。まずは足場を作るよ』


ペンを下に振るうと、足元の海が凍り始め丸い大きな足場となった。その上に降りた4人は、魔法の使えないユウを背で囲むようにしてそれぞれペンを構えてカローンと対峙した


『ユウ、落ちないようにね』


ユウ『うん。レイラこそ、十分気をつけてね』


ルーク『これでよし..さあ、愛と美のための戦いが今..幕を開ける!』







ルーク『こ、ここまでか..』


エペル『やられたぁ〜』


ユウ『無念』


『わ〜..』


暫く戦いを続けた後、作戦通り降参しあたかもやられたように倒れ込む。それを見たカローンたちは通信でルークたちの処遇をどうするかと指示を仰ぐ


すると、少しの合間の後、突然海の真ん中に大きな穴が空き始め、中からいくつもの人の声が助けを求め嘆くかのような声が響き渡る


ルーク『海の中から、嘆きの声が..!』


エペル『嘆きの島って..まさか、海の中に!?』


『ぅぅ..この声、嫌い...あっ!』


嘆きの声に嫌悪感と悪寒が走り、思わず耳を塞いだその時、カローンたちに武器のオールを向けられ、痺れるような感覚の後、全員の意識はブラックアウトした




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