第10章 声に出さないまま
僕の心に芽吹いた シロツメクサに身を委ねて
小さなベール摘んだ花で飾りつけていた
この意味を知ったら君は
小さく笑ったりするのかなぁ
極上すぎる幸せに触れる
ちょっと大袈裟かなぁ
緑の風が吹く世界 君と僕だけな気がした
ベールで輝く白い花に やっぱり小さく笑った
理想の世界 続けと願う
希望に満ちた日常で
声の限り叫んでも
戻らない時に嘆いて
僕の心に芽吹いた シロツメクサに身を委ねて
この意味を知ったら君は
声を上げて泣いたりするのかなぁ
終わりを告げることなく 闇に葬られた幸せ
幾多に残るベールが 乾いた気道を塞ぐ
純粋すぎる闇の芽が
ここに居ない君を探してる
その度 深く根を張っていく
囚われた感情を 揶揄されたって構わない
歪だとしても 僕は君が好き
秘密の場所に君が残した
1つのベールのメッセージ
この意味を知った僕は 救われて泣いていた
君が好きなアナグラム 育った芽を浄化する
飢えた土に水を与え 緑の風と共に君を探すよ
始まりがゼロだとしても イチからベールを編んでくように
僕の指先に触れて 小さく微笑み返す
二度と離さない この手を
摘んできた白い花に 君への想いを口付ける
握りしめたベールに 込めたアナグラムを心に
この温もりと共に生きてくよ
君が好き 君が好き
――― ベール ―――