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無惨様、令和に降臨す【鬼滅の刃】

第21章 無惨様、ヤンデレになる?


「もう無理だとか言いながら、噛まれて濡れている。お前も相当な淫乱だな」
「うぅ……自分でもびっくりしてます」

 自覚がなかったけど、私は感じてしまっていたようだ。気持ちいいことなんか、何もされてないのに。痛いことしかされてないのに。

 無惨様は後ろから首筋に噛みつきながら、不覚にも準備の整ってしまった私のそこに自身を宛がって一気に突っ込む。
 何の抵抗もなく最奥まで迎え入れてしまうと、首の牙はさらに鋭く肉を抉るように食い込んできた。
「いたっ、あ、んうっ……!」

 牙を突き立てたままで腰を動かされると、痛みと快楽が同時に襲ってきた。めちゃくちゃ痛いけど、めちゃくちゃ気持ちよくて……頭と身体の整理が追い付かない。
「あ、あんっ、無惨さま、いたい、いく、んんうっ」
「いかせてやる」

 浴室の床は、私の首から流れる血で赤く染まっている。ホラー映画さながらの光景の中で喘ぎ声を上げている自分が異常だという自覚は、一応ある。

 これだけ乱暴にされても怒るどころか感じる時点でかなりヤバい。私これ、無惨様のこと、何されても好きだ。愛してる、じゃ足りない。でも、それ以上の「好き」を表現する言葉を、私は知らない。

 共に達して引き抜かれると、間もなく無惨様はひょいっと私を抱き上げた。
「え、ちょっと……?」
「続きはベッドだな」
「いやいや!」

 お姫様抱っこされたまま浴室を出たかと思うと、私はベッドに放り投げられた。そして無惨様はそのまま上に覆い被さってくる。一晩しまくって、お風呂でもして、まだ続ける気なのかこの男は! どんだけ絶倫!

「いや、あの。私、もう仕事――」
 と言い掛けると、さっき噛まれた肩に今度は爪をギリギリと食い込ませられた。
「いたぁああ! そこ、回復してないんで!」
「さっき細胞を傷付けたからな」
「わかっててやらないで下さい!」
「何故だろう。私は、お前の顔が苦痛に歪むのを見るのが楽しいようだ」
「変態じゃん!」
「その変態に抱かれて、お前は今日だけで何度達した?」
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