第15章 無惨様、メールに返信する

　どうしよ、どうしよどうしよ。いくら付き合う気がない相手とはいえ、これはない。本当、ないわー……

　『間違えました(・ωく)ﾃﾍﾍﾟﾛ』とかじゃ済まないよ絶対。何とかしなきゃ。何とか、何とか穏便に……！
　もう、無惨様のあほんだら！　よりによって『しね』だなんて……！

　迷った挙げ句、完全にテンパっていた私は――

『シネマサンシャインで映画でも見ませんか？』と、送ってしまっていた。

「こ、これで、よし……？」
「……お前は、馬鹿なのか？」

　……そんなこと、無惨様に言われるまでもなく、わかっている。
　うん、私、バカだ……。



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