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無惨様、令和に降臨す【鬼滅の刃】

第5章 100年ぶりの×××


 いつの間にか下着は裂かれていたようだ。無惨様がシャツを脱ぐと、美しく引き締まった肉体が露になった。一瞬『綺麗だ』と思ってしまった心の声を、無惨様は聞き逃さなかったらしい。にやりと笑うと、そのまま私の体に覆い被さってきた。

 がっちりと、両腕を押さえ付けられる。体を精一杯捩ってみても、そんなのは儚い抵抗にしかならない。

 当たり前のように体内にするりと入り込んできたそれは、全く異物感を感じさせなくて……だからこそ支配されてしまいそうな恐怖で背筋が凍った。

「ああ、良い締め付けだ」
「やだ……これ以上、だめ……。ほんとに、無惨様、やめて下さい……」
「お前のここは言葉とは裏腹に、私を飲み込んで離さないようだが?」
「うう……」

 無惨様は私の首筋を舌でなぞると、そのまま噛みついた。そして、また少しずつ血を注ぎながら、律動を始める――

「やっ、ああ……んうっっ……!」

 ベッドの軋む音と、お互いの息遣いだけが部屋に響いている。血を流し込まれてただでさえぼんやりしているのに、さらに奥を突かれる快感で頭がおかしくなりそうだ。せめてもの抵抗として声を上げないように努めたが、気持ち良くて仕方がないのは向こうには筒抜けだろう。

「もう、やだ……気が狂いそう……やめて下さいっ……」
「一人だけ何度も達しておいて、何を言う。私の方はまだだ」
「うう……」

 悔しくて、涙がこぼれる。そんな私の様子が面白かったのか、無惨様は突然首筋に強く吸い付いた。しかし、しばらくして唇を離したかと思うと、なにやら不服そうな顔をしていた。
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