第1章
「政宗さん」
「何だ、佐助か」
「春の味、食べたくないですか?」
「は?」
「ですよね。持ってきました」
「待て待て、人の話しk」
「筍、土筆、菜の花、タラの芽です」
「……………」
「美味しくしてくd」
「断る」
「!なぜ………ッ!」
「そんな暇はない。悪いが持って帰ってくれ」
「……………」
「そんな目で見るな」
「………………………」
「…………ったく」
「わーいわーい」
「喜んでるとは思えないほど単調だな」
「これでもすごく喜んでます」
「ふーん」
「政宗さんこそ」
「は?」
「気のない返事。そういうの、いけずって言うんですよ」
「男に振り撒く愛想はない」
「いけず」
「よーし分かった作らn」
「ごめんなさい」
「……………………」