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空白の記憶

第2章 Story-0 empty


空白(カラシロ)。彼の名はそう言った。
本当は別の名があるが、彼は名を失ったのだ。
心の記憶の何処か隅に、鍵を沢山かけて隠してしまった。
彼は記憶喪失なのだ。正しくは記憶忘却か。
彼自身、全くその事を気にしていない。
今の自分に必要のないことだから、失ったのだ。と、そう考えるからだった。

「うぅ…ん。」

空白は寒さを感じた。心地好い布団の温かみが体から消えた。
彼は堪らず目を開く。

「起きた?うぅん、今日も空綺麗だよ!」
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