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空白の記憶

第2章 Story-0 empty


「空白…。」

彼女は僕の名を呼んだ。
それから「何処に住んでるの?」「何してたの?」「私の事解らない?」と次々聞かれたので、「当ててごらん。」「なんだと思う?」「知らないね。」と少しの間を開けつつ答えた。
すると彼女は突然、深呼吸をした。

「えっと、取り敢えず着いて来て欲しいな…。」

ぎこちない笑顔で僕を見つめ、手を引き歩き始める。
その手は冬の風に当たっていたので、とても冷たかった。
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