第1章 春は出会いの季節です。
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「部をもう一度活動できるようにするには、最低でも5人集めないといけないんだね。」
クラスメイトは皆下校した後の教室で、私は小野田くんと二人生徒手帳で部活動についての項目を確認している。
「僕とさんで2人だから、残りはあと3人か…」
「なんかいけそうな気しない?お互い入ってくれそうな人一人ずつ探したらもう残り一人になるし!」
「うん!!さっきは頭が真っ白になっちゃったけど、二人で頑張って勧誘すれば何とかなるかも!頑張ろう!」
さんがいてくれて良かったよ、そう言って笑顔を見せる小野田くんを私はまた眩しく感じる。
素直にそういうことを相手に伝えられる小野田くんはきっと誰にでも好かれるんだろう。
そういう小野田くんの人徳的な要素もあり、部員探しについてはあまり不安を感じなくなっていた。
お互いめぼしい人を探すのと同時並行で、勧誘ポスターを作成し掲示板に貼って回ることを決めた。