第2章 夏はまぶしい季節です。
「そんな小遣いが足らないくらいって……今は何がほしいんだ?」
「え!!えーとね!いま一番欲しいのはね?!」
「あー、アニメ以外のもんでな…?」
「あ……そうですか……」
質問に嬉々として答えようとしていた私のテンションを見て事前にアニメ関係の回答をすると予測できたらしく、アニメ以外のもの、との条件をつけられてしまった。残念。
「アニメ以外ってなるとー……今はこれかなあ?」
私は携帯を取り出して今気になっている髪留めの画像を皆に見せる。
「これさあ、結構前から欲しくてチェックしてるんだけど色がすごくたくさんあってね。なかなかどれにするか決められなくてずっと買えてないんだー。」
「んなもん赤や赤!ちゃんに一番似合うのは赤やでえ!ワイ、赤似合う子大好きや!」
「………いや、違うな。に似合うのはこの清涼感溢れる青だろう。」
「ええ、そうかなあ…?僕はさんにはこの優しい黄色が似合うと思うけど……。」
「ん、んん………?」