第1章 友達以上恋人未満
それから3時間目、4時間目を受けてやっと昼食の時間になった。
昼食も炭治郎くんが誘ってくれて、炭治郎くんと善逸くん、伊之助くんと一緒に食べる。
「あ!」
「どうした?」
いきなり炭治郎くんが声を出して善逸くんが聞いた。
「弁当、禰豆子のと間違えてるんだ」
「マジかよ、禰豆子ちゃんの所に行ってくる?」
「ああ、そうする」
善逸くんと炭治郎くんはドアの方へと向かう。
「禰豆子!」
どうやら、その子の方がここの教室に来るのが早かった。
炭治郎くんはじゃあな、と手を振って戻ってきた。
『禰豆子ちゃん、って妹?』
「ああ、は知らなかったのか?」
『う、うん....』
友達なのに、炭治郎くんに妹がいること知らなかったなんて....
私はショックだった。
「には兄弟がいるか?」
『えっ、いや、いない....』
そこで会話が途切れた。
──ああ!私のバカ!炭治郎くんから話しかけてくれたのに!
それで、炭治郎くんみたいなお兄ちゃんが欲しいな!
とか言えたらよかったなあ
そんなキモイことを考えながら惜しんだ。