第1章 友達以上恋人未満
時間が過ぎるの早いなと思いながら、終礼の時間になり、担任の話を聞く。
先生の話が終わって、委員長が「姿勢、礼」と言えばみんな「さよなら」と言って解散する。
直ぐに帰る人がいれば、残る人もいる。
私は座って、ボーとしていると炭治郎くんに声をかけられた。
「、帰ろう」
家は近くないけど、いつも一緒に帰っている。
『あ、ごめん。今日は一緒に帰れない....』
「今日、補習があるのか?」
『うん、これから煉獄先生の所行かないと』
「一緒に行こうか?」
『ううん、先帰っていいよ』
私は一緒に帰れないのが悲しくて泣きそう。
「待っとかなくてもいいのか?」
『うん』
じゃあ、また明日な。と炭治郎は言って善逸くんと教室を出た。
──やっぱり炭治郎くんは凄く優しいな
そう思いながら、私も教室を出て、煉獄先生のいる職員室へと向かう。