第1章 友達以上恋人未満
「そこら辺に置いとけ」
先生の言葉通りに、倉庫の中に入ってそこら辺に置こうとする。
けど、入る時に段差に気付かなかった。
『ぅわあ....!?』
私は持っていたコーンを落として、派手に転んだ。
『いてて....』
腰が痛い。腰をさすっていると
転んだ時の騒音に気付いたのか、先生が来た。
「大丈夫か?」
『だいっ、じょーぶです』
コーンを片付けようと立ち上がる。
するとまた失敗した。
ズルッと滑って、目の前にいた先生の胸へと倒れ込んだ。
急なことで受け止めきれなかったのか、先生は私と尻もちをついた。
「....」
先生が私の顔をじーと見る。
『....?』
それで私は今の状況に気付いた。
『あっ!!』
先生のことを押し倒している事に。
『うわあ!?すみません!?!!』
離れようとするが、先生に腰を掴まれて離れなかった。
「」
『ひぇっ』
怒ってるのかな、でもなんか何故か先生との距離が近くなる。
この状況、どうしたらいいんだろ。
そのまま顔が近くなってキス出来そうな距離になっている。
両方とも沈黙していると、キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴ったのが聞こえた。
『(次の授業に遅れた!?)』
私は先生の胸を押して離れた。
『すみません!!』
と謝ってその場を離れた。