第1章 友達以上恋人未満
腹痛の時に10周なんか無理だ。
私は察した。
これは追加で30周とか言うんだろうな....と。
最初はいいペースだったけど、生理痛には敵わない。
今はだんだんペースが落ちてきて、色んな人に追い越されている。
途中炭治郎くんとすれ違って「辛くないか?」と言われたけど、心配されたくなったから『大丈夫』と答えた。
すると、冨岡先生が私の方に来た。
私は走るのをやめて、立ち止まった。
「おい、大丈夫か」
心配してくれてる、意外だ。と今の状況に合わない事を思った。
『あっ、いえ、お腹が痛いだけで、』
「どのくらい痛いんだ?」
『いや、たまになるんです、だから、ふぅ....』
──痛い
私は座り込んだ。
「おい、大丈夫か?」
生理痛です、とかそんなこと言えないからはぐらかす。
「、お前は休んどけ」
えっ、優しい。こんなスパルタ教師なのに....
私はそう感じながら体育倉庫の影で休んだ。
授業が終わると先生は私を呼んだ。
「は残れ。」
このまま保健室行こうと思ったのに!!
炭治郎くんは心配そうに言う
「一緒に残ろうか?」
『大丈夫、先行ってて』
私がそう言うと、善逸くんと教室へと帰った。
「は残ってコーンを片付けろ」
あー、やっぱり。
ですよね!!スパルタ教師の授業をサボっちゃったもん、そんな簡単にはいかないよね!
このまま帰れてたら、クソスパルタ教師と言うレッテルから、意外と優しいスパルタ教師になるんだったのに....
トラックに置いているカラーコーンを一つ一つ重ねて持つ。
『うぅ....重たい』