• テキストサイズ

【鬼滅の刃/キメツ学園】甘酸っぱい青春

第3章 錯覚



「失礼しました」


炭治郎くんがそう言ってドタを閉めた。


やっと終わった。長い苦痛から解放された。


『どうする?』


教官室から出て2人に話した。


冨岡先生の説教が長かったからあと5分しかない。


今から混ざってサッカーするのもアレだし……


「試合見とこうよ」


善逸くんが提案して私は頷いた。


とりあえずボールが当たらないような、邪魔にならないところで試合を見る。


「ごめんねちゃん、炭治郎。俺のせいで…」


ぼー……とサッカーの試合を眺めていると善逸くんが謝ってきた。


『いいよいいよ。気にしないで』


「まあまあ…仕方ないさ」


私より炭治郎くんだ。炭治郎くんの方こそ何もしてないのに怒られた。


炭治郎くんの方を向いて謝る。


「は何も悪くないよ」


微笑みながら優しくそう言ってくれる炭治郎くん。


その微笑みで胸がギューって締め付けられた。


ああ……なんて言うんだろうこの感情……


好きって感情なのかな。


恋とか好きとか全然分からない。


けどきっと炭治郎くんが好きなんだよ。優しい優しい炭治郎くんが。


炭治郎くんのその笑顔で嫌な心の気持ちが浄化される。


/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp