第3章 錯覚
勉強に集中していると、時間を忘れていた。
昼休み時間の終わりのチャイムが鳴る。
「もう昼休み終わりか…」
長かったようで短かった。
炭治郎くんは分からない所を丁寧に教えてくれた。それに教え方がとても上手だった。
炭治郎くんから教えてもらうのすごくドキドキした。
内容はあまり頭に入って来なかった。
頭の中が真っ白になりながら聞いていた。
ほとんど右から左へ受け流してしまって炭治郎くんには申し訳なかった。
でも、いい時間だった。
私と炭治郎くんは教科書とノートを片付けて自分たちの掃除場所に向かった。