第2章 補習
それから先生は、私の頬をむにむにと遊ぶ。
─えーっ、何これ....まさか太ってる、って言いたいのかな?!
何も言えないまま、恥ずかしいから早く終わって欲しいと目を瞑って待つ。
先生は「ポスターカラー持ってこい。」と言ってぱっと手を離した。
「隣の部屋の机に置いてある」
『....は、はいっ!』
何だかドキドキした。
人気のある先生からこんな事されたら、先生を意識しちゃう。
それに自意識過剰になってしまう。
─あー、どうしよう!
私は赤くなった顔を先生に見られないように、急いで美術室から出て隣の部屋にあるポスターカラーを取りに行った。