第2章 補習
唇が離れて、の肩に手を置く。
今のうちに逃げようと立ち上がって冨岡を押し退ける。
意外に逃げることは出来た。
だが、直ぐに手首を掴まれて机に押し倒される。
押し倒されて、目が合った。
急に身体のラインの指でなぞってきた。
『ひゃあっ、』
変な声が出て咄嗟に口を手で抑える。
また冨岡の手が胸に伸びた。
ゴツゴツした手で少し強く揉まれて、ちょっとだけ痛い。
『んっ、せんせぃ、いたい、です....っ』
胸の頂をコリッと摘まれて転がされた。
『んッ...ぅ、やっ、ぁ』
先程から何も話さない冨岡に、は恐怖心を抱いた。
冨岡は片方の手で、の両腕をの頭の上で掴む。
もう一つの手はスカートの中に入った。
びくっと身体が大きく跳ねた。
『あっ、待ってください!』
その時は思い出した。
「....何故だ」
理由は言えない。
恥ずかしくて、答えれない。
でもこのまま言わなかったら、もしかしたら触れられるかもしれない。
羞恥心でいっぱいの中、勇気を振り絞って言った。
『っ、せーり、だから...下は...っ』
"下は"って言ったら上はいいみたいじゃん!、と焦った。
すると、冨岡の膝がの股に当てた。
『や、あっ....まって、それっ....』
グイグイと膝で押されるはそれを不覚にも気持ちいいと感じた。