第2章 補習
30分位頭を悩ませるけど、全然分からない。
うーん、と唸っている私に気づいたのか冨岡先生が声をかけた。
「難しいか」
その言葉に頷く。
冨岡先生は私の隣に来て「この答えは大日本帝国憲法だな」と答えを教えてくれた。
『出来るんですか?』
「多少はな」
凄い。
私は感心した。
それから説明して教えてもらってるけど、なかなか集中出来ない。
冨岡先生は耳元で話しているから頭が真っ白になる。
「聞いてるか?」
『聞いてま、....うぇ!?』
冨岡先生が私の腰に手を回して来て、凄く変な声が出た。
『えっ、あのっ、せんせっ、』
「なんだ」
『手っ、手が!!』
それ以上はなんて言っていいのか分からない。
「手がどうした」
なんで先生はこんなに冷静なの?!
騒いでいる私はなんだかバカみたい。
私は勇気を出して、言ってみる。
『手が腰に....っ』
冨岡先生の方を見て言う。
そしたら顔が近づいて、唇に当たった。
──え?えっ、えぇ!?
今キスされてる!?
『何するんですかっ』
唇が離れた時に思ったことを先生にぶつける。
でも先生は何も答えず、また唇を重ねた。
『や、んっ、あッ、まっ…』
待って、と言おうとして口を開けるとその瞬間に先生の舌が入ってきた。