第2章 補習
多分私だけだろうけど、なんか気まずい。
煉獄先生を探している間に冨岡先生に聞かれる。
「何故煉獄を探しているんだ」
『えっと、歴史の補習するらしくて』
私が答えると冨岡先生はそうか、とか何も言わずにスタスタと歩く。
私も冨岡先生の後を着いていくと、教室の前で止まった。
──教室にはいないんじゃ....
心の中で思ったけど、教室の中から大きな声がした。
「おお!冨岡か、どうしたんだ?」
冨岡先生は教室に入って、煉獄先生と話した。
煉獄先生、私に言った事と違うじゃないですか。
私は心の中で愚痴を言う。
1分位すると、廊下で突っ立ってる私に煉獄先生が気づいた。
「やっと来たか、はこのプリントを解いとけ。俺は少し用事がある」
そう言って、煉獄先生は教室を出た。
詳しく教えてくれるって言ったのに....
なんかめちゃくちゃだな
私は去っていく煉獄先生の背中を見ながら思った。
煉獄先生は出ていったけど、冨岡先生は出ていかない。
何故だろう。
『あの、冨岡先生....』
「なんだ」
『ここにいるんですか?』
聞くと、「ああ」とだけ答えた。
先生がいられるとなんか集中出来なくなる。