• テキストサイズ

鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第11章 :番外編 夜会❶〜彼女のパートナーは誰?〜



〈 訓練兵団〜エレンside〜 〉


「おいエレン!リンさん壁外調査から、帰って来てたんだな!」

食堂に向かっていたエレン達3人に、コニーが後ろから声をかける。

「は?リンねぇに会ったのか?」

「あ〜顔はハッキリ見てないけど…小柄で白い服着てたし、多分リンさんだと思うぜ!まぁジャンと一緒だったけど。」

「はぁ?!何でリンねぇがジャンと一緒なんだよ?」

「それは知らねぇけど…2人で街の方に向かって行ったぜ。」

(何でよりによって、一緒にいるのがあいつなんだよ!しかもリンねぇ、帰ったら俺に会いに来るって約束したのに…)

「クソっ!俺も休みだったら、追いかけたのに…」

「もしかしたら…エレンに会いに来て出かけようとしてたジャンに、たまたま会ったのかも。ここに来る約束をしてなかったなら、リンさんは僕たちの予定を知らなかった訳だし…訓練が終わる頃にまた、戻って来るんじゃないかな?」

アルミンの言葉に、ミカサも頷く。

「…そうか?」

「門兵に聞いてみれば、何か分かるかも。」

「そうだな…ちょっと聞いて来る!」

ミカサの言葉にエレンも頷き、幼馴染3人は門へ駆けて行った。






「エレン・イェーガー、良いところに来たな!伝言を預かっている。」

丁度交替で持ち場から離れようとしていた門兵が、エレン達に近付く。

「伝言…ですか?」

「あぁ、いつもの美少女からだ。『訓練中だったから、夕方また来るね』だそうだ。確かに伝えたぞ!」

そう言って門兵は、その場から去った。


「ほらね、やっぱり僕たちに会いに来たんだよ!それで訓練中だって知ったから、時間潰しに街に行ったんだ。」

「そっか…良かった。」

エレンに笑顔が戻り、アルミンとミカサは胸を撫で下ろした。


「エレン、昼食時間もうすぐ終わる…」

「やっべ〜!早く食いに行って、午後からの訓練も頑張ろうぜ!夕方の楽しみの為にも。」


エレンが先に食堂へ駆け出し、その後ろをミカサとアルミンも追って行った。


/ 223ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp