鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第24章 :7章 番外編2 犯人は誰だ?盗まれた◯◯
男達は…腕を組み仁王立ちで立つリヴァイと、リヴァイの横に満面の笑みで立つハンジの前で硬直している。
上司らしき男がハンジの顔を見つめ、口を開く。
「あ…い、いらっしゃったんですね。掃除ですか?すいません!まだ、作業終わってなくて…」
「へ〜〜作業終わってないのに、人のクローゼット開けて何してたのさ?」
「そ、それは…ク、クローゼットも古いので、壊れてないか確認してたんです。」
横で若い男も、高速で何回も頷いている。
「くだらない言い訳は止めろ!てめぇらがやってた事は、全て分かってる!盗んだ物全て返せ!」
リヴァイは後ろから蹴り倒して男達を跪かせ、鬼の形相で見下ろした。
「勿論、前回来た時盗んだ物も全て…だよ?」
笑顔だが威圧感ある口調で、ハンジは男達を見下ろす。
「申し訳ありませんでした!!」
男達は観念したように、そのまま2人に土下座したのだった。
「自分の下着が全て揃ってるか、ちゃんと確認してね。」
盗まれた下着を無事取り戻し…ベッドの上に広げたハンジが、4人の顔を見回し微笑む。
「はい…全てあります。」
「私も問題ありません。」
「私のもあるよ。」
エレナ,ペトラ,ナナバの3人はそれぞれ自分の下着を手に取り、自信のバッグへ入れていく。
「リンは大丈夫だった?…リン?」
ハンジが少女に話しかけるが、少女はそれに答えずスタスタと下着泥棒の方へ歩いて行く。
『あの…男の人は、白い下着が好きなんですか?』
「「「えっ?!?!」」」
「?!?!」
「おい、リン!!」
恥ずかしげもそう聞く少女に、犯人含め驚く。
「あ…ハイ!白い下着は最高です!!レースやリボンをふんだんに使用し、純粋で清楚な女性が着用するのにとても相応しい色です。そう…まさに貴女のような!!」
白い下着が大好きな男はキラキラと目を輝かせ、下着について熱く語り出す。
それを真剣に聞き入る少女。
「特にあのガーターリボン…貴女の物ですよね?あれは実に美しかった!きっと貴女の物だろうなと思い、着用姿を想像して…」
「想像すんじゃねぇ!!」
イライラが頂点に達したリヴァイは…力一杯男の頭を殴りつけ、少女を引き寄せた。